ネットの世界では、動画コンテンツの勢いが強烈に強くなっています。
グーグルの検索結果でもYouTubeなどの動画が目立つ部分に表示されるようになり、単純にウェブから生徒を集客するための難易度そのものが、昔に比べてアップしている状況は確かです。
YouTubeで英会話が気軽に学べる!
この流れのなか、特に注目したいのはYouTuber。
なかには英会話のレッスンを動画で行う人が増えており、英会話スクールに通わずに、動画を見て英語を学ぶ人が増えているという傾向です。
これは、生徒集めを課題とする英会話スクールにとって重要な問題のように思えますが、必ずしも悲観的になる必要はありません。
なぜかというと、リアル英会話スクールとYouTubeが必ずしも明確な競合関係になるとは限らないからです。
動画はファンビジネス
今、YouTubeを見れば、英会話だけでなく、筋トレ。スポーツ。自己啓発。ウェブビジネス。クオリティが高いありとあらゆる動画を確認することができます。
そして、見込み客囲い込みに熱心なYouTuberは、動画を集客のエサに、自分たちのビジネスを展開しています。
このように、YouTubeは基本的にファンビジネスで、動画を見る人は、動画の内容というよりはむしろ、YouTuberそのものに魅力を感じて、動画を見る傾向があります。
つまり、それはいわゆるファンビジネス。「囲い込み」がその本質です。
そもそも見込み客の属性が違う話
それで一体何が言いたいのかというと、リアル英会話スクールと、YouTubeで英会話を見る人。そのニーズが競合することは深刻に考える必要はありません。
今すぐ本気で英語を話せるようになりたい人は、そもそも、最初から有料のサービスを検討します。
逆に、動画を見て英語を始める人はまず現時点でお金を払いたくないけど、英語に興味を持っている段階の人が中心です。その人達が動画を見てYouTuberのファンになり、やがてはお金を落とす、という構造です。
そのため、そもそも属性が違うので、今後YouTubeで英会話を学ぶ人が増えていくからといって、警戒するのはOKですが、重く受け止める必要はありません。
→英会話スクールがウェブ集客を効率化するカギ。それが「属性」
戦略は大いに真似る
ただし、集客の方法としてYouTuberから学べることはたくさんあります。
結局、最終的にどんなビジネスも行き着く先はファンビジネス。「私はここを選びます!」という、ロイヤリティが高いファンを増やすことが、ビジネス継続のカギになるからです。
英会話スクールも同じです。同業他社がたくさんあるなか、なぜ自社を選ぶのか。それは必ずしもサービスの品質や価格といった、「目に見える部分」で決まっているわけではありません。
この点、YouTuberのファン獲得型ビジネスは、これからのウェブ集客における参考モデルになります。
YouTubeを活用する場合
既存の英会話スクールのなかでも、既にYouTubeに動画をアップし、集客に力を入れているところもあります。
その点、あなたが今後、YouTubeを集客の戦略に活用したいと考えている場合、
・どんな動画がアップされているのか?
・どのように自社スクールに誘導するようになっているのか?
といった視点で競合を分析し、戦略を練ることが大切です。
まとめ
英語を学ぶ1つのトレンドとして、YouTubeの影響はとても大きいです。
ただし、YouTubeを使って英語を覚える人は、ファン的な視点で動画を見ている人が多く、積極的に自己投資を考えていない層でもあります。
運用を始めたらそれこそ、人的リソースや資金を投入する必要があります。
動画が流行っているからといって、むやみに流行にとびつくのではなく、自社にとって本当に効果的に活用できるのか。活用する場合、どのような方法で効果が期待できるのか。
しっかり検討することが大切です。