2020年、英会話業界は大きな転機を迎えています。
ウィルス騒動によって対面でのレッスンが難しい状況になった結果、3月4月5月。大きな影響を受けているところが少なくありません。
緊急事態宣言が解除された6月以降、「ポジティブ」に考えるならこれからの集客の努力によって、ビジネスを持ち直すこともできると考えたいところです。
しかしあなたが「今後起こりうるあらゆる状況を想定したい」と現実的に考えてこの記事にたどり着いたなら。今後再度ウィルスの第二波第三波が到来するリスクを想定しておく必要があります。
そこで重要になるのがオンラインでの対応なのですか、今後英会話ビジネスにおいてもオンライ対応が普遍的になっていくことによって懸念されるリスクがあります。
それがコモディティ化というリスクです。
はじめに
まず結論から言うと、今後様々な英会話スクールが対面だけでなくオンラインでのサービスに力を入れ始めるでしょう。そこで何が起こるか?
本記事であなたに注意を喚起したいのはそのとき起こりうる話です。
オンラインでのレッスンは時間、場所。様々な制約を乗り越えた新世代のビジネスの形となっていくでしょう。この流れに抗うことはできません。
しかしながら、オンラインでのレッスンを提供する側としては、今後厳しい状況に巻き込まれる恐れがあります。
なぜなら、他社との明確な差異や強みを持たないオンラインレッスンはコモディティ化に巻き込まれその市場価値を低下させます。結果、いともかんたんに他社との比較競争に巻き込まれてしまうからです。
格安オンライン英会話はレッドオーシャン
例えばそれは既にオンラインの格安英会話を提供している会社の現状を見れば明らかです。
あなたがオンライン英会話のサービスをネットで調べれば、今すぐ「1レッスンたった○○○円!」など、料金の安さをPRしている会社同士の競争を目の当たりにするでしょう。
問題は「あなたがそこに参入したいかどうか?参入したらそこでの競争で勝てるかどうか?」という話です。
特にあなたが、地方都市で英会話スクールを経営しており、現状コロナウィルスの影響で運営だけでなく集客に大きな影響を受けているとします。
そこで、あなたがオンラインを導入、「在校の生徒」に対するオンラインレッスンでの対応はそれほど難しいことではないでしょう(それは今後必要となる可能性が高いでしょう)。
しかし問題は、新規生徒の集客です。オフラインでの限定された地域での集客なら、「地域」を訴求した方法で集客に力を注ぐことができるので、打つ手は様々あります。
一方問題は、対面でのレッスンが困難になり、新規の集客をオンラインレッスンを中心に検討していく場合です。というのは、サービスを選ぶ側にとっては現状でさえ十分、選択肢は「十分過ぎるほどある」からです。
ここに大きな課題があります。
オンライン対応は必要条件!
繰り返しになりますが、オフラインでのレッスンの提供は今後必要ですし、それを希望している人もいます。
そのため本記事において私はあなたに「ビジネスの完全オフライン化を目指すべきです」ということを述べているのではありません。
ただし今後1年2年は、ウィルス騒動の影響によって集客に影響が出てくる可能性を想定しておく必要があります。
そして、ウィルスが終焉したあとも人々の行動習慣そのものが変わり、英会話もオンラインでのレッスンがよりニーズを高めていく可能性があることを、意識しておく必要があります。
その際、例えばあなたが地域に根ざした英会話サービスを提供している場合、オンラインでの集客も他社と競合できるだけの強みを見つけることができるでしょう。
例えば分かりやすい例で言うなら小学生~中学生対象の英語塾。
「「○○小」「◯◯中」の内申に特化した授業をします!」など、とことん自分たちの対象生徒を明確化し、強みを強調することでビジネスをニッチ化。生き残りの道を探ることができます。
しかし、「どこどこで英会話教室を開いています」など、英語習得における何か明確な強みをPRできない英会話スクールは今後、集客面で厳しい状況を迎えていくでしょう。
まとめ
以上、今後起こりうる可能性について忌憚なくお伝えさせていただきましたが、ポイントはシンプルです。
それは、「アフターコロナは自分たちのサービスを強みを再認識し、それを最も必要としている人々にオンラインで知ってもらう方法を模索しましょう」ということです。
オンラインの良いところは集客の範囲を低コストで全国(世界)に広げることができる点にあります。一方で、いともかんたんに「比較」競争に巻き込まれてしまいます。
特に「価格」など「誰にでも分かりやすい訴求ポイント」はうまくいけば集客効果は抜群です。しかし、中小の英会話スクールがそこを中心に頑張り続けることは長期的に見れば自分で自分の首を絞めるでしょう。
では一体どういう点であなたは自社の英会話サービスを差別化すればいいのか?どのような訴求によってPRしていけばいいか?真剣に考える時期がやって来るでしょう。
最後に
時代の流れから、「オンライン」は着実に重要なキーワードになります。
そのため、今後対面でのレッスンを提供するにしろ別の可能性を模索するにしろ、「オンライン」というキーワードをもとに、今後の運営を可能性として想定していく必要があります。
ただし、オンラインは他社との競争に巻き込まれやすく、実際今後、アフターコロナはその傾向が顕著になっていくでしょう。
ではどうすれば選ばれる存在になるのか?メインを対面に置くとしてもオンラインをどのように活用するか?「新しい時代に生き残るための在り方」を早いうちから考えておくことが重要になるでしょう。
いずれにせよ大切なのは、もはや2020年2月以前に時代が戻ることはないことを認識することです。参考になれば幸いです。