ウェブ集客で爆発的に自社サービスの認知度上げ、かつ広告の費用対効果を最適化できるアフィリエイト。
ところが近年、アフィリエイト広告のクローズド化が進んでいます。
すなわち、誰にでも自社広告を掲載できるようにするのではなく、一部の限られたアフィリエイトサイトとのみ提携。
自社ブランドのイメージを大切にしつつ、着実にウェブからの成果を獲得していく手法が注目されています。
アフィリエイト広告のクローズド化が進んでいる!
私は2009年より、英語に特化した情報サイト『英会話ビギナーズWEB』を運営しています。
一般的な検索キーワードからのアクセスだけでなくサイト名で直接検索されており、指名検索でのアクセスも獲得しています。
そのため、近年はASP(アフィリエイトを仲介する会社)を介する案件だけでなく、直接英語業界の広告主から直接の取引を依頼される機会が増えています。
その傾向について、某ASPの担当者の方と話していたところ、業界的にも広告主のクローズド化が進行。「自社案件を掲載するアフィリエイトサイトを選別する広告主が増えている」という話を確認しています。
なぜクローズド化なのか?
近年、アフィリエイトのコスパの良さが注目される一方、一部アフィリエイトサイトの不正が注目され、自社ブランドイメージの毀損を心配する広告主が増加。
そこで、「誰にでも」広告を掲載できるようにするのではなく、一定の品質が保証されているアフィリエイトサイトを厳選。ウェブ集客の成功と自社ブランドイメージの担保。両立を意識する広告主が増えています。
これはとても効果的な戦略で、成果を出しているアフィリエイトにサイトに自社サービスのPRを効果的に依頼できること。
なにより、悪質なアフィリエイトサイトに自社サイトを宣伝させないことによって、ウェブ上でのブランドイメージを適切に管理できること。
これがクローズド化する最大のメリットです。
提携をオープンにするデメリット
ウェブの特性として、一度悪いイメージがついてしまえば、そこから挽回するためには、かなりの時間と労力を要します。そのため、最初から提携できるサイトを絞ることはとても合理的です。
というのは実際問題、「○○(会社名)は最悪という噂は本当?」などの悪質な煽り記事でクリックを稼ごうとするアフィリエイトサイトが現実に存在しているからです。
このような「広告主の利益に反する行為」はASPで固く禁止されていますが、全てを取り締まるのは不可能な話。結果、実際に被害を受ける広告主もいます。
だからこそ、広告主にとって自社のイメージを適切に守ることは、ウェブ集客における重要な課題です。
この点、案件の紹介をクローズド化すれば、この手の問題は簡単に解決することができます。
広告主のイメージを損なう誘導例
「○○(会社名)の評判は最悪って本当?」というタイトルで読者の興味を集める
→「噂はウソでした!」と公式サイトに誘導する。もしくは「ここは本当におすすめできません!」と同業他社に誘導する。
提携をクローズド化するにあたって
ただし、クローズド化する場合、当然、どのメディアに掲載を依頼するか。その依頼はどのようにするか。様々な手間をかける必要があります。
そして、直接掲載を依頼する場合、成果承認等を誠実に遂行する必要があり、その点、広告予算については、しっかり準備しておく必要があります。
せっかくクローズド化して提携サイトを絞ったのに、成果の承認等で不可解な結果を出してしまうと、その後アフィリエイトでのウェブ集客が著しく困難になる可能性があります。
提携サイトは地道な声掛けが有効!
ちなみに、どのように提携サイトを探していけばいいか?
その点については、既に検索結果で有効な結果を出しているサイトをピックアップしてスカウトしていくほか、既に結果を出していなくても、良質な情報を提供している成長株に着目。スカウトしていくのがおすすめです。
個人のブログでも、非常に丁寧で、作り手の人間性が実感できるサイトがたくさんあります。
ウェブ検索を用いて、一つ一つそのようなサイトを見つけて掲載を促していく。こうした地道な努力によって、クローズド化した意味やメリットを、強く実感することができます。
まとめ
誰でも広告を掲載できるのが特徴だったアフィリエイト業界は、クローズド化の流れが広がっていきます。
アフィリエイトは広告の成果を正確に測定することができる、メリットの大きい手法です。反面、広告主の損となる手法で報酬を稼ごうとするサイトもあります。
そこで、自社のイメージを損なわず、信頼できるメディアにのみ掲載ができるクローズド対応は、今後ウェブの世界で自社サービスの信頼性を高めたい広告主にとって、大きなメリットがあります。
「誰でも」提携できるようにする場合、大量の掲載を獲得できる反面、自社のブランドイメージをコントロールできないリスクがあります。
その点を考慮して、アフィリエイトを運営していくことが大切です。