うまく活用すれば爆発的な効果を実感できるウェブ広告。それがアフィリエイト。
しかし、導入後に効果を実感する広告主がいる一方、導入しても儲からず撤退していく広告主がいます。
そこでこのページでは、アフィリエイトで10年以上運用を継続。全ジャンルあわせると100社をゆうに超える掲載をしてきた経験から、アフィリエイト広告に出稿しても儲からずに損してしまう広告主の特徴をご紹介します。
貴社がアフィリエイト広告の出稿を検討している場合、下記の点について適切に対処できるかどうか。チェックをおすすめします。
成果承認が不明瞭
アフィリエイトは成果報酬型のビジネスです。
すなわち、報酬を支払う条件を設定し、アフィリエイトメディアがその条件を満たせば、成果を支払う、仕組みとしては明瞭なシステムになっています。
が、報酬を支払う条件を決めるのは貴社。すなわち広告主側です。そして、その条件を満たしたかどうか。判断するのも広告主側です。
カンの言い方は「ピン!」と来たと思いますが、正直に言って、成果を認めるか認めないか。その点に関しては、既に現場で疑心暗鬼を真似ている状況です。
これについて詳細は云々しませんが「論より証拠」で、ネットで「アフィリ 承認率」などで検索することをおすすめします。
結論から言うと、きちんと成果承認をしないと、有力メディアから「この広告主は貼っても儲からない」と判断され、掲載されなくなり、ASPだけに固定費用を払うことになります。
更に言うと、既に成果を出しているアフィリエイトメディアにはASPから担当がついており、新しい案件を担当するさいは、EPCや承認率を聞いた上で取り組むか否かを決めることがほとんどです。
そのため、不自然な成果承認設定になっている場合、「承認率が低いならやめておこう」と判断されてしまい、掲載を控えられます。ASPからも「要注意」としてこっそりチェックされますので、その点は正当な運用をおすすめします。
成果確定の条件が厳しすぎる
同業他社に比べて、成果確定の条件が複雑すぎる場合も、「儲かる可能性が低い」と判断され、撤退されてしまいます。
例えば英会話教材の購入の場合。「購入後14日以内の入金で承認」だけなら条件がクリアで明瞭です。
しかし、「初回購入のみ」「購入後7日以内の入金だけを承認」「複数の購入は否認」「クレジット購入のみを成果対象」など、条件をつけすぎる場合。「成果を承認する意思がない」と判断され敬遠されます。
実際、条件が複雑な広告主の案件はEPC、承認率が低いという現実があるので、警戒されてしまうのです。
報酬額が同業他社に比べて安すぎる
もちろん報酬額も重要です。
特に、同業他社がどの価格帯で条件を設定しているのか。客観的に比較しておくことは、とても大切です。
そして、他社がアフィリエイトで集めたリストをどのように運用していくか。その戦略もあわせて、チェックしていくことが大切です。
同業他社A社の報酬が1件7000円~9000円なのに、自社が同価格帯の商品を出していて、報酬が1件2000円~3000円しかない。
この場合、よほど反応率が高いとか、全件承認されるとか、特別なメリットがない限り、明らかにA社の方がプッシュされます。
その点、他社と比較して、適切な報酬額を設定することが大切です。
ランディングページが「漏れる」仕組みになっている
成約のカギとなるランディングページも、適切に構成する必要があります。
真っ先に敬遠されるのが、電話番号が目立ち過ぎているランディングページ。なかにはページスクロールと応じて追尾してくるところもありますが、分かる人にはすぐ、「アフィリエイト報酬を支払いたくない意思表示である」と分かります。
成果を出すアフィリエイターは、EPCや承認率をチェックするだけでなく、実際のランディングページを確認し、誘導後、速やかに成立するかどうかを、予測しています。
だから売れている広告主のサイトの特徴はハッキリと決まっていて、成果が出ない広告主のサイトの特徴も、ハッキリ決まっています。
このページではその特徴を具体的に云々しませんが、売れない広告主のサイトの場合、誘導後外部に送ったアクセスが漏れる要素が盛りだくさんです。
電話番号もその1つです。
この点、アフィリエイト広告を利用するなら、ランディングページで成立するための要素に特化し、電話番号への誘導など、アフィリエイトメディアから掲載をためらわれる要素は、極力避けることが大切です。
Win-Winの意識がない
アフィリエイトはいわば紳士協定です。
実績に応じた成果を支払う。シンプルな約束のビジネスです。そのため、アフィリエイトを利用して効果を実感するために大切なのは、アフィリエイターを利用するだけの仕組みになっていないことです。
忘れてはいけないのは、アフィリエイトメディアを運営する人は、一人の消費者であるということです。
商品を宣伝して応援しているのに、不明瞭な対応をされる場合、それがどこでどんな反動として返ってくるか、想像ができません。
時折、twitter等で「この案件は全然承認されません!」ということで炎上騒ぎが起きますが、一度悪い印象がネットで広まってしまえば、イメージを挽回することは非常に難しいです。
この点、アフィリエイトの運用の際には、明瞭さを保つことを強くおすすめします。
アフィリエイトで得する広告主
逆に貴社がアフィリエイト広告を効果的に活用したい場合、これらの問題をひっくり返して運用することで、アフィリエイトを適切に活用することができます。
・成果承認が不明瞭→成果承認を明瞭にする
・成果条件が厳しすぎる→成果条件をシンプルにする
・報酬額が安い→報酬額を同業他社と比較して適正に設定する
・ランディングページが漏れる仕組みになっている→ランディングページをアフィリエイト専用にする
・Win-Winの意識がない→アフィリエイトメディアにもメリットを提示する
結局、どの業界も同じかもしれませんが、安定的にしっかりと成果を出している会社はそうなるべく特徴があります。
アフィリエイトも同じです。何年も掲載しているにも関わらず、きっちり成果を出し、公表されているEPC。そして承認率も一定の水準を保っている。
勝ち組広告主は、例外なく、その結果が得られる特徴を持っています。
ネットの世界は継続の世界です。一時的な利益を出すためにアフィリエイト広告で不明瞭な運用をするよりも、長く継続して利益を出すための運用をした方が、得をすることができます。
最後に
今後、ウェブ集客におけるアフィリエイトメディアの影響力は、更に力を増していきます。アフィリエイト広告を正しく運用している会社は、ネットにおいて、その販売力。影響力を高め続けています。
なぜなら、アフィリエイトは消費者が参加している広報活動です。個人、法人、形は様々ですが、彼らは消費者です。アフィリエイトという形で貴社の商品と接している消費者です。
広告主として、消費者に不明瞭な印象を与えないことは、今後のウェブ活動を効果的に行う上で、とても大切なことです。
特に、貴社が現時点でウェブでの認知度が満足できる状況ではなく、今後強く、影響力を広げていきたい場合。
アフィリエイトの運用を間違えれば、プラスになるどころか、マイナスになる可能性があります。導入にあたっては、適切かつ明瞭な運用をおすすめします。